2021-12-08 音楽を久しぶりに聴いた
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須藤さんがSpotifyでジョンレノンの曲を紹介されていて、それを聴いていたら音楽を少しきけるような気持ちになった。
かつて自分が好きだった音楽家を探してみて、Spotifyでみんなが音楽をききたくなる気持ちが分かるな、とちいさな発見。もう名前も忘れていた好きだった音楽家がどんどんおすすめとして出てきて、それを聴いていた自分の感覚がやってきて懐かしくなる。…いや、音楽を聞いているひとには当たり前の感覚なのだろうけど、ほとんどの音楽を聞く行為がなかば苦痛なわたしにとってはこういう受け入れができることが新鮮であった。
聴いていた音楽家をいくつかおきにいりリストに入れて、用事をしながらなんとなくそれを聞き流す。自分が見ている眼の前のことに音楽が付け足されるだけでずいぶん劇的になるこの感覚は時には悪くない。でも胸を揺らされながらも、壮大なことが擬似的に、短期間に、手軽に味わえてしまうことに、ひっかかってもいる。音楽という深みに足を踏み入れたくなくて難癖をつけているだけかもしれない。
本と同じで音楽も聴くための訓練というか慣れのようなものが必要なので、聴かなくなったからきけなくなった、ただそれだけなのかもしれないな。
しかし何故こんなにたくさんの音楽が無料できけるのかよくわからない…。
ある曲を聴いてなんとも言えない気持ちになった。そんなに思い入れのある曲でもないのに、何を私の一部は思い出してるのか。ぬるい雨の中を肺が破れそうに誰かを追いかけて走ったあとみたい、そんな経験があったかどうだか思い出せないのに、その曲を辿ろうとする呼吸のなかに、そういう気配がたしかにある。